歯周病治療

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歯周病の治療

歯周病ってどんな病気?

歯周病は、感染する病気です。実は「ギネスブック」にも載っている、人類史上最も感染者数の多い感染症といわれています。 では、どこから感染するのでしょうかというと、歯周病菌は垂直感染(親子間)・水平感染(家族間)で感染する可能性があるとされています。 また、ほとんどの人が親から感染している場合が多く、歯周病菌に感染しないことは、まずあり得ないほど難しいといえるのです。

では、私たちはこの歯周病菌からの脅威から逃げる事はできないかというと、そうではありません。 きちっとした歯磨きと、歯科医院による歯周病予防を行っていれば、歯周病菌の増殖や悪いタイプの歯周病菌への感染を抑えることが可能です。 逆に、歯磨きをおろそかにしたり、歯周病予防に行かなければ、歯周病は、どんどん重症化してしまうこともあります。
また、歯周病はお口の健康のみならず、身体の健康も妨げる恐ろしい病気です。脳梗塞・糖尿病・心筋梗塞などの身体の病気と歯周病の関係もわかってきています(Mealey BL, Oates TW. Diabetes mellitus and periodontal diseases. J Periodontol 2006 ; 77(8) : 1289-1303)。たかだか歯周病と考えずに、しっかり治療して、進行しないよう予防を行っていきましょう。

歯周病の女性

歯周病の進行

歯周病は進行する病気です。そして進行すればするほど治療は難しくなり、回復は困難になります。歯周病の治療には早めの治療とセルフケアが必要です。

健康な歯周組織

口の中にはたくさんの菌がありますが、ケアをしっかり行っていれば健康な歯周組織は保つ事が可能です。

歯肉溝0.5~2mm

歯肉炎

歯肉にプラーク(歯垢)という最近の住処・塊がたまり、歯肉が炎症で腫れ、歯とハグキの境目の溝(歯周ポケット)が広がりはじめました。

歯周ポケット2~4mm

治療回数⇒1回

軽度歯周炎

歯肉が大きく腫れ始め、歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯根膜の破壊が始まりました。歯周ポケットは深くなり、プラークや歯石がたまっています。

歯周ポケット4~7mm

治療回数⇒3~6回

中等度歯周炎

炎症がさらに拡大して歯槽骨も歯の根の長さの半分近くまで破壊され、歯がぐらつきはじめました。歯周ポケットも更に深くなってきています。

歯周ポケット3~5mm

治療回数⇒3~6回

重度歯周炎

歯槽骨が半分以上破壊され、歯はグラグラです。咬合性外傷という咬み合わせの問題が始まるのはこの頃からです。

歯周ポケット6mm以上

治療回数⇒3~6回

歯の脱落

歯肉の腫れが大きくなり、歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯根膜も破壊されはじめました。ポケットが深くなり、プラークや歯石もたまってきています。

歯周病は口臭の原因

歯周病は口臭の主な原因の一つです。歯石や歯垢をはじめとする歯の付着物の匂い、むし歯などの疾患に伴う匂い、そしてもっとも多いとされているのが歯周病による匂いです(吉江弘正, 伊藤公一, 村上伸也, 申基喆 : 臨床歯周病学. 第1版, 医歯薬出版, 東京, 2007, 334-341にその根拠が記されています)。 歯周病は初期段階では痛みもなく自覚症状がありません。放っておくと静かに進行する病気です。 ですから本人は気づいていなくても、歯周病が進行すると歯を磨くなどのちょっとした刺激で出血するようになることがあります。 さらに歯周病が進行すると歯ぐきからの出血に膿が混じってくるようになり、それが口臭の原因となってきます。 そこにプラークや歯石の匂い、場合によってはむし歯の匂いも相まって、独特な嫌な匂いを発します。

歯周病は口臭の原因

虫歯の治療について

むし歯の原因

むし歯の原因は、一言で言うと「細菌」によるものです。 このむし歯の菌が酸を作り出し、その酸が歯を溶かすことにより「むし歯」とよばれる症状が生じるというわけです。 そして、そのむし歯が酸を作り出すための栄養源しているのが、お口の中の「糖質」にあたります。 「甘いものを食べるとむし歯になる」といわれるのは、このむし歯のメカニズムを知るとあながちウソではないことがわかります。 では、甘いものを食べた後にしっかりと歯を磨けばむし歯にならないかというとそうではありません。 むし歯の菌は往々にして歯と歯の間や、歯の複雑な溝の中を住処としており、これらをすべて歯磨きだけで取り除く事は一般的には困難とされています。 これが誰もが一生のうちに一度はむし歯を患うと言われる所以です。とはいえ、歯磨きは、自身で予防するためには不可欠なケア方法です。
ですから
1.食後にはしっかり歯を磨く
2.甘いものの食べすぎないようにする
3.プロケア(歯科医院によるケア)を受ける
の3つのケアで、しっかり予防していきましょう。

むし歯の女性

むし歯の進行

C1

C1

エナメル質と言われる白い部分に、小さな黒ずみのような孔があいた状態です。鏡による自身の視診では確認できないことも多々あります。痛みなどの自覚症状はほとんど感じられる事はなく、この段階では経過観察になる場合や、治療する場合があります。

C2

C2

エナメル質の下の象牙質まで虫歯が進行しています。歯には歯髄と呼ばれる神経があり、歯髄に近づくにつれて歯がしみたり、痛みを感じたりするようになります。もちろん、自覚症状がない場合もあります。この段階では、削らなければならない場合が多いです。

C3

C3

虫歯が歯髄と呼ばれる神経まで進行してしまった状態です。ここまで進むと痛みを伴い、場合によっては激しく痛みを感じる事もあります。治療においても「抜髄」という歯髄を取ってしまう治療が必要になり、詰め物ではなく被せ物の治療になることが多いです。

C4

C4

腐った歯の根だけ残り、見えていた部分はとけてボロボロになってしましまいます。根の周囲に溜まった膿のため、口臭もひどくなります。ここまで来ると、ほとんどのケースで抜歯が必要になってきます。

むし歯の治療法

むし歯は、残念ながら現在の歯科治療において、「削らずに経過観察」「削って詰める・被せる」「抜いて欠損補綴」の大きく3つに絞られてしまうのが現状です。 中にはむし歯部分だけを薬で溶かして治療する方法もありますが、適応が限られている・臨床における成果がよくないなどの理由から、一部の症状の方にのみ有効な場合治療となることが多くあります。 ですから、現在むし歯治療における最も有効な手段としては、むし歯にならないように「予防する」ことが挙げられます。

むし歯の治療器具

歯を削らずに経過を観察する

むし歯が極めて小さく、初期の段階であれば、治療をせずに経過を観察することをお奨めする場合があります。歯は削ってしまえば二度と下には戻りません。 ですから、削らずにフッ素を塗ったり、セルフケア(自身での歯磨き等の予防法)とプロケア(歯科医師や歯科衛生士による予防法)の両方からアプローチする事で、これ以上むし歯を進行させないように食い止める方法をご提案します。

む小さなむし歯

歯を削って樹脂を詰める

小さな虫歯の場合、むし歯を可能な限り小さく削り(蝕まれている部分よりは多めに削ります)、そこにコンポジットレジンというプラスチックのよな樹脂を埋めることがあります。コンポジットレジンは見た目の色も歯に近く、型取りを必要としないことから治療回数も少なくすみます(1歯であれば1日)。但し、決して強度は高いものではありませんので、割れたり取れたりすることもあれば、経年により着色しやすいという弱点もあります。

レジン修復

むし歯を取って詰め物で蓋をする

「歯の詰め物」や「インレー」と呼ばれる治療法です。まず、虫歯に羅漢している組織と隣接している組織を削り取り、型を取って金属や陶磁器の詰め物を入れる方法です。 保険治療では主に銀色(前歯の場合は表面のみ白い樹脂)の「パラジウム」という金属が入ります。むし歯が大きく、削った面が歯の4面を覆って修復する場合はアンレーと呼ばれる詰め物に成ります。 自由診療では白く精度の高い治療や2次カリエスといわれるむし歯になりにくい金による歯の治療が可能です。

銀の詰め物

むし歯を取って詰め物で蓋をする

「歯の被せ物」や「クラウン」と呼ばれる治療法です。まず、虫歯に羅漢している組織と隣接している組織を削り取り、クラウンを被せるための形に削っていきます。 削らなければならない部分やむし歯が歯髄という神経にまたがる場合は、抜随(神経を取る処置)し、コアという支えを歯の根に求め、その上にクラウンを固定します。 歯の根の奥が感染し、膿が出ている場合は根の治療を施すこともあります。自由診療では、白く周囲の天然歯に近いセラミックの治療や、2次カリエスといわれるむし歯になりにくい金による歯の治療が可能です。
自由診療では白く精度の高い治療や2次カリエスといわれるむし歯になりにくい金による歯の治療が可能です。

銀歯

痛みを抑える工夫

加古川アップル歯科の治療

治療時の痛みを抑える3つのキホン

一般的には「無痛治療」とも呼ばれますが、当院では極力その呼び方を控えています。
というのも、実際に痛みを100%抑え、無痛にすることは全身麻酔下で治療する他ありません。
ただし、意識がある中でも痛みを抑える方法は、実はいくつもあるのです。
加古川アップル歯科では限りなく無痛に近づけるよう、痛みを抑える取り組みをいくつも取り入れた治療を行なっています。

表面麻酔

麻酔の際の「チクッ」がない

表面麻酔の使用

「痛みを感じない」ようにする一番の方法は「麻酔」です。ここでいう麻酔は歯科でいう「局所麻酔」というわれる注射による麻酔で、基本的にこの麻酔が効いていれば、治療中の痛みを感じる事はほとんどなくなります。 しかし、この「局所麻酔」自体が苦手という方は少なくなく、たくさんの方がこの麻酔を嫌がられ、結果治療に来なくなる事もあるのが現状です。アップル歯科では、この「局所麻酔」を打つ瞬間から痛みを感じないように「表面麻酔」を注射する部位に塗布してから行います。これにより、注射針を刺す時の痛みが感じにくくなるので、麻酔針の痛みが苦手な方もご安心下さい。

注射針

点滴用より細い33ゲージ

細い麻酔注射針

表面麻酔を塗ったからといって針を刺す痛みがゼロになるわけではありません。
もちろんほとんど感じない方もいらっしゃれば、チクッとする感じを受ける方もいらっしゃいます。
そこでさらに痛みを感じなくするためにアップル歯科では針を33ゲージという非常に細いものを使っています。 33ゲージの針は、糖尿病の患者さんが自身で注射を打たれる際に、痛みを和らげるために使われるような極細の針です。 針先はわずか0.2mmで、痛みと怖さを和らげてくれます。
更に表面麻酔の効果も相まって、「いつ針をさしたかわからなかった」という患者さんも中にはおられます。

麻酔を打つ歯科医師

痛みを感じにくくする麻酔の方法

歯科医師のテクニック

麻酔において一番大切なのは、歯科医師の技術です。そのテクニックを簡単に説明すると、頬粘膜(唇)を引っ張りながら針を打ち、振動させつつ薬液を注入します。そうすることで、
1.針を刺す事によって生じる面積が広げる事で、痛点間隔を広げ痛みを感じるポイントを少なくなる。
2.唇を引っ張ることで触覚がそちらに集中し、痛みを紛らわす。
3.頬粘膜を振動させて触覚が紛らわし、痛みを感じにくくする。
4.頬粘膜を振動させることで早く深く麻酔が浸透する。
もちろん痛みを感じるのには個人差がありますが、こうすることにより麻酔の痛みは普通に打つよりも遥かに痛くなく、良く効くようになります。

咬み合わせについて

咬み合わせについて

咬み合わせのとらえ方

あなたの咬み合わせは良いでしょうか?悪いでしょうか? 一般的に、咬み合わせや歯並びが良いか悪いかは笑った時の歯の「見た目」が良いか悪いかで判断されるかもしれませんが、実はそうではありません。 咬み合わせの分類はいくつかありますが、「咬み合わせが完璧に綺麗」という人は実際のところ、ほとんどおられません。 少なからずガタガタしているところがあっても、食べたり、発音したり、飲み込んだりといった、機能的な運動において安定している場合、「生理的咬合」と言います。(咬合というのは咬み合わせのことです) そのような方は、ちゃんと虫歯予防や歯周病予防に努めていれば、そんなに歯が悪くなることはないと言われています。

咬み合わせのとらえ方

逆に、うまく機能を果たせない咬み合わせを「病的咬合」と言います。この場合咬み合わせの治療が必要と言われています。特に人工の被せ物が多く入っていたり、歯がないまま放置したりすると、元々の咬み合わせを失い、病的咬合に近づくことがあります。

病的咬合について

「病的咬合」という状態になってしまうと、色々な悪いことが起こります。病的咬合では、歯と歯を支える組織、顎の関節、口を開けたり閉じたりする筋肉などのバランスが崩れており、どこかにトラブルが起こります。具体的な症状を下にまとめました。

歯に起こる問題

  • 歯が削れて小さくなる
  • 冷たいものが歯にしみる
  • 歯が折れる
  • 歯が移動している
  • 歯が揺れる

歯を支える組織に起こる問題

  • 噛んだ時に痛みを感じる
  • 歯を支える骨が破壊される

筋肉に起こる問題

  • エラの部分の痛み
  • 頭痛
  • 口の開け閉めがしづらい

顎の関節に起こる問題

  • 耳のあたりに痛みがある
  • 口を開けたり閉めたりする時に音がなる

このような症状にいくつか当てはまるような場合は咬み合わせの治療が必要になるかもしれません。

歯ぎしりについて

近年、歯が悪くなる原因の一つとして、「歯ぎしり」が注目されています。 食べる時には当然、上下の歯と歯を接触させて、食べ物を細かくしていますが、その際に歯やその周りの組織、顎の関節や筋肉にストレスがかかります。しかし、そういったストレスの中で、問題になるのは、食べる時ではなく、寝ている時の歯ぎしりや食いしばり、歯牙接触癖(Tooth Contacting Habit : TCH)であることが、圧倒的に多いと言われています。 TCHは日中に歯をカチカチする癖のことです。加わる力は小さいですが、長時間・何度も繰り返されることにより、悪い影響をもたらします。患者さんが無意識のうちにやっていることが多いと言われています。

この記事の編集・責任者は歯科医師の粟谷英信です。

歯科口腔外科

歯科口腔外科分野の治療について

加古川アップル歯科の院長 村田は、神戸大学医学部付属病院での勤務経験もあります。ですから、歯科口腔外科分野は、加古川アップル歯科の得意な分野ともいえます。

加古川アップル歯科では、歯科口腔外科領域のどんな治療ができるか、簡単に説明いたします。

プラーク
① 親知らずの抜歯
通常の親知らずや骨の中に埋もれている親知らずの抜歯です。簡単な場合には当日抜歯をいたしますが、当院で可能な抜歯か否かCT画像を元に診断し、必要な際には専門病院へのご紹介を致します。
② 腫瘍(口腔内のできもの)
口の中にできるできものの治療・検査です。 舌、歯ぐき、ほっぺた、唇、あご、唾液腺(唾液を作るところ)などが歯科領域の診察範囲です。時に悪性腫瘍(がん・癌)の場合もあります。舌がんや歯肉がんなど口腔内にも発生しますので、気になるできものがございましたら、ご相談ください。早期発見が重要です。
③ 全身管理
全身の病気があり薬の服用もたくさんある方の治療。医科との連携や、時には大学病院へのご紹介も致します。心臓を含めた臓器に疾患をお持ちの方、血をサラサラにする薬や骨粗鬆症の薬等を服用されている際には、ご相談ください。
④ 顎関節症
顎を動かした時の異音や、口が開きにくい、顎が痛いなどの「あご」に関するお悩み。顎の関節自体のお痛み、周囲を支える筋肉や靭帯のお痛み、関節内のクッションのお痛みなど、一口に顎関節症と言っても様々な原因があります(文献:顎関節症診療に関するガイドライン:2003年15巻1号72:飯塚忠彦)
⑤ インプラント
歯が抜けた後の治療法の一つで、顎に歯の代わりにチタンを埋入する現在最も自分の歯に近い治療と言われている方法です。アップル歯科ではICOI指導医の院長の元、全てのドクターが専門的に学んでいます。
⑥ 骨折などの外傷
転倒等によりお口周りを受傷された際に、骨折の精査・歯の整復固定・裂傷の縫合等を行います。受傷度合いが大きい際には専門病院へのご紹介を行います。

組織生検

組織生検とは、出来物や腫瘍等の一部を切り取って、顕微鏡や特殊な検査装置等で検査を行う方法です。 患部の組織の一部をメスや針などで採取し、顕微鏡などで検査します。歯科領域では主に口腔ガンという悪性腫瘍が懸念されることもありますので、検査はまず画像検査や視診や触診を行い、患部の様子を推定し、その結果悪性の腫瘍の疑いがあればその場所や状態を推定します。 検査の結果、悪性腫瘍であれば公立の病院等と連携を取り、対処法を考えていきます。

組織生検

舌痛症

舌痛症(ぜっつうしょう)とは見た目に分からないが、舌に慢性的な痛みやしびれが生じる病気のことをいいます。 割合としては女性が発症するケースが多く、特に舌の先端や縁(ふち)が痛んだり、歯科治療後に痛みを訴えることが多いとされます。

見た目にはわからない上、痛む部位が移動したり、食事中は痛みが引くなどの特徴から、病院によっては「気のせい」にされることもありますが、適切な診断と治療を行えば、痛みが緩和することもありますので、まずは受診して下さい。

舌痛症

痛みを抑える工夫のQ&A

痛みを抑えるための取り組みについてのよくある質問

Q.麻酔はどの位の時間効いていますか?
A.個人差がありますが一般的に約2〜3時間で切れることが多いです。ただし、外科的な処置を行った場合は途中で麻酔を足すことが多いため、長時間効く場合が多いです。また、基本的には治療中に麻酔が切れないようにアドレナリンを添加した麻酔を使用しておりますが、添加されていない物も用意しています。麻酔が効きすぎて困った方や、高血圧など持病のある方はこちらを利用させて頂くこともあります。適応でない方もおりますので担当医とご相談ください(※1)。
Q.麻酔をする際に痛くはありませんか?
A.麻酔針の刺入時の痛みを極力減らす為、当院では表面麻酔を使用しております。また麻酔用の針は33ゲージ(直径0.26mm)の細い針を使用させていただき、麻酔温度を体温と同等に維持することで痛みを感じにくい様工夫しております。ただし、自発痛があり炎症状態が続いている場合麻酔が効きにくくなります。これは炎症部が酸性になり麻酔薬が神経内に入る形に体内で変化しにくくなるからです。日常的に、歯石取りなどでプラークコントロールを行うことにより、炎症を抑える事ができます。
Q.持病があってもでも麻酔は可能でしょうか?
A.多くの場合において可能です。高血圧・虚血性心疾患・弁膜症・脳血管障害などの循環器疾患をお持ちの方は麻酔薬使用の際、使用可能量に制限がでてきますので、初診時や通院時に疾患が判明した際には必ず申告をしてください。また、常用薬を服用中の方や高齢の方は麻酔薬が通常より効きやすくなる場合があります。その場合は、状態を確認しながら使用していきます(※2)。
Q.子供が麻酔をすることは可能ですか?
A.お子様が協力的な場合は大人の方と同様に麻酔をしての治療が可能です。ただし椅子に座ってじっとできなかったり、号泣してしまったりと抵抗が強い場合は治療を中断させて頂くことがあります。安全な治療を行う為ご理解ください。また、アレルギー反応が起きる可能性を0%にすることはできません。麻酔が初めての場合や、麻酔をして気持ち悪くなった事がある場合は担当医にその旨お伝えください。治療後、唇を噛んで咬傷や火傷ができやすくなります。麻酔が効いている時間は約2〜3時間になりますので、その間は熱いものを飲んだり、食事をするのは控えるようお子様に指導をお願います(※3)。
Q.歯を削らないで治療は可能ですか?
A.虫歯の進行状態によります。いわゆるエナメル質初期脱灰、慢性化カリエスといった進行初期または進行が遅いと見られる疾患の場合は大きく切削を行う処置を行わず予防処置を行っていく場合があります。レントゲンによる審査診断が必要になりますので、担当医とご相談ください。

※1)2.麻酔に必要な基礎知識 ※2)4.管理上問題となる疾患 ※2)10.小児の麻酔

小谷 順一郎(2017)スタンダード全身管理・歯科麻酔学第4版
この記事の編集担当者は歯科医師 福田さつきです。
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虫歯治療のQ&A

虫歯の治療ついてのよくある質問

Q.取れた詰め物を再度つけることは可能ですか?
A.詰め物の状態と歯の状態によります。詰め物が外れた場合、2次カリエスといって詰め物と歯の間に虫歯ができて外れてしまう場合が多く、詰め物が問題なくても付け直しが難しいことも多いです。レントゲンで検査の上、歯科医師と治療方針を相談してください(※1)。
Q.奥歯の金属の詰め物を白い詰め物に変えることはできますか?
A.可能です。白い詰め物にも様々な種類があり主にオールセラミックやジルコニアがあります。また、虫歯の大きさによって詰め物の種類が変わります。詰め物にはインレー、オンレー、クラウンなどが存在します。保険適応外になりますので現状の歯の状態や咬み合わせのリスクについて担当医とよく相談して治療を進めていきましょう。
Q.歯の黒い部分は全部虫歯ですか?
A.虫歯である場合と、金属の詰め物などによる着色の場合もあります。治療が必要な虫歯かどうかはレントゲン写真や、レーザーによって判別できます。歯科医院で検診を受ける様にしてください(※2)。
Q.神経をとる治療が必要になるのはどのような場合ですか?
A.虫歯にはC1〜C4の4つの段階があります。
C1:歯の表面(エナメル質)に限った虫歯 C2:歯の内側(象牙質)まで進行した虫歯
C3:歯の神経(歯髄)まで進行した虫歯 C4:歯の根のみが残っており治療しても残すことの出来ない虫歯
主にC3には神経を取る抜髄という治療を行います。抜髄が必要な理由としては、歯の内側に通っている血管と神経の集合体を歯髄と言い、細菌の感染してしまった歯髄は何もしなくても痛んだり、放っておくと顎骨への細菌の感染源になったりします。そのため細菌の波及を防ぐために感染した歯髄を除去する必要があります。歯髄を除去すると歯へ栄養を送っている血管を一緒に除去することになるため、歯自体が折れやすくなるなどデメリットがあります。症例によっては部分断髄など部分的に歯髄を残して治療を行うことが可能な場合があります。何もしなくても痛みが出る状態の場合歯髄の感染が進行してしまっている可能性が多いです。どの様な疾患においても早期発見、早期治療が大切です。痛みなどがない場合でも定期的に歯科で検診を受けられてください(※3)。
Q.歯の治療後にしみるのはなぜですか?
A.すでに虫歯が進行していた場合、完全に虫歯を取り切るためには神経の近いところまで歯を削らなければなりません。そのため、神経に炎症が起こり 痛みを出すことがあります。また、虫歯が浅い場合でも歯を削る際、どうしても熱や振動が発生します。その刺激により神経が過敏になり痛みが出ること があります。詰め物で治療をされた場合、金属系の詰め物で処置をされると金属の熱伝導性が良いため、しばらくしみる症状が続く場合があります。これ らの症状は個人差がありますが2週間〜2ヶ月程度で落ち着くことがほとんどです。それは、しみやすい状態が続いた場合、歯が神経を守るために神経を 囲む様に第二象牙質という物質を作り神経への刺激を伝わりにくくして行くからです。治療後は温熱刺激を避けながら、症状が減退するのをお待ちくださ い。2ヶ月を過ぎても痛みが引かない場合はしみ止めの薬の使用など対策を行います。それでも抑らない場合は残念ながら抜髄が必要となります。

※1)第7章 修復方法 ※2)第2章 齲蝕 ※3)第4章 歯髄障害・歯髄保護

田上順次・奈良陽一郎・山本一世・斎藤隆史(2017)保存修復学21 第5版
この記事の編集担当者は歯科医師 福田さつきです。
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歯周病治療のQ&A

歯周病についてのよくある質問

Q.歯周病ってどんな病気ですか?
A歯周病とは歯自体ではなく歯の周りの組織に発症し、その組織を破壊する疾患の総称です。主に歯肉炎、歯周炎、咬合性外傷があります。歯肉炎、歯周炎は歯茎の際に付着する細菌の塊であるプラークによって引き起こされる慢性炎症で、歯肉炎は歯肉に炎症が出ている状態のことを言います。これが進行すると歯を支えている歯根膜や歯槽骨に炎症が及び歯槽骨を溶かしてしまいます。一方、咬合性外傷は歯肉炎、歯周炎とは違い咬合力によって歯根膜や歯槽骨が破壊される疾患です。中等度から重度の歯周炎では歯を支える骨が溶かされ、歯が噛み合う力に耐えられなくなり、咬合性外傷という新たな症状を伴う事が多いです。
歯周病は進行する際、あまり痛みが出ない事が多い疾患です。最近、歯茎が腫れ易い、歯磨きの際に出血が多い、口臭が強くなった、歯の揺れが強くなったという症状のある方は早めに歯科医院で検診を受けるようにしてください(※1)。
Q.歯周病対策は何をすればいいですか?
A.歯周病の原因であるプラークを口の中にたまらない様にする事が大切です。具体的にはプラーク付着の足場になる歯石を歯科医院で除去し、正しい歯磨きの仕方を学んでいただくことが一番です。特に正しい歯磨きを日々行っていただくことがもっとも大切です。また、喫煙は歯周病が悪化する速度を加速させますので、禁煙をお勧めします(※2)。
Q.歯周病治療で歯石を取ったらしみるのはなぜですか?
A.歯周病の治療で歯石を取ると歯肉の炎症が引いていき、治療の前よりも歯茎が下がります。歯茎が下がると歯の根の表面が露出します。歯の表面はエナメル質という硬い物質で覆われているためしみることはありませんが、根は覆われていないため刺激を感じ取りやすくなりしみることがあります。これを知覚過敏と言います。知覚過敏の対症療法を行うと徐々に症状が落ち着くことが多いです。しみやすい状態が続くと神経を囲む様に二次象牙質という物質が生成されはじめますので刺激が神経に伝わりにくくなります。
Q.歯茎の検査は何をしているのですか?
A.歯と歯茎の間には歯周ポケットと呼ばれる溝があります。ここにプローブと呼ばれる細い棒の様なものを入れて、歯茎の下に歯石がどれだけついてい るか、骨がどのくらい溶けているのかを確認しています(※3)。
Q.歯石取りに回数がかかるのはなぜか?
A.歯石には歯肉の上についている縁上歯石と縁下歯石があります。特に歯周病の症状が出ている方は歯周ポケットの底に縁下歯石が固くこびり付いている状態であることが多いです。その直視できない歯石を刃先1mmほどのキュレットと呼ばれる器具を使用して除去していきます。成人の口の中には約28本の歯が生えています。その全てを、手指感覚を頼りに痛みを出さない様1mmずつ取りきるのには時間がかかります。そのため付着する歯石が多い方は回数を分けて処置を行っております。
Q.歯周病が全身の病気に関係していることはありますか?
A.の中は全身の中でも微生物や細菌などが最も多く分布している場所です。近年、歯周病と生活習慣病の関連性が指摘される様になっております。中でも糖尿病の合併症に歯周病は含まれており悪化しやすくなります。また、歯周病は肺炎などの呼吸器疾患、心筋梗塞、動脈硬化、早産などを引き起こしやすくなります。

※1)歯周病の種類と症状 ※2)歯周病の予防 ※3)歯周病の診断

吉江弘正・伊藤公一・村上伸也・申基喆(2013)臨床歯周病学 第2版
この記事の編集担当者は歯科医師 福田さつきです。
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咬み合わせ治療

咬み合わせが悪いと

咬み合わせというと、歯列矯正や歯並びなど、見た目的なイメージをを考えがちですが、口が持つ役割はそれだけではありません。 口は通常生きていくうえで「呼吸をする」「食事を摂る」「人と会話をする」などの大きくいうと3つの役割を担っています。

その全てが生きていくうえで重要で、それらが全て咬み合わせに依存しているといっても過言ではありません。

例えば「呼吸」でいうと、ポカン口と言われる開咬という症状があります。 この咬み合わせの場合常に口が開いた状態で、口呼吸が主流となるため脳に酸素が回りにくくなり脳の発達が遅れてしまうこともあるといわれていますし、口で呼吸することにより口の中が乾き、「歯周病」「むし歯」のリスクが高くなったり、喉に直接空気が触れる事で喉の炎症を起す原因ともなり得ます。

咬み合わせの模型
食事をする女性

また、「食事」という面においては、咬み合わせが悪く、しっかり食事を噛んで飲み込めないと消化が悪くなり内臓系の疾患を患う原因となることもあります。

そして「人との会話」という面においては、見た目が気になって笑えなかったり、顎のゆがみによって表情がおかしくなることもあれば、口の渇きよる嫌な匂いで嫌悪感を抱かれる原因となることもあり得ます。

そして「人との会話」という面においては、見た目が気になって笑えなかったり、顎のゆがみによって表情がおかしくなることもあれば、口の渇きよる嫌な匂いで嫌悪感を抱かれる原因となることもあり得ます。

歯の模型

このように口の役割は様々です。では、口が正常な役割を果たすためにはどのようにしたら良いのでしょうか?実は噛み合わせが完璧である人はほとんどいないと言われています。 噛み合わせが悪くても特に問題を起こさない人も中にはいますが、例えば年齢を重ね、歯周病や虫歯が進行することにより、奥歯がなくなったとしましょう。
その瞬間から噛み合わせの崩壊が進むことがあり、先ほど述べたような、「呼吸」、「食事」などに悪影響を及ぼす場合があります。
あなたは食べ物を食べるときに、右でも左でも思ったように噛むことができるでしょうか?
食べ物を食べるときには、口に入れてから右の上下と左の上下の歯でリズミカルに交互に食べ物を砕いていきます。食べ物を食べるときに左右で自由に噛むことができれば、最終的にうまく飲み込むことができます。
しかし、片方だけ歯がない場合、うまくこの運動ができず、滑らかに食べ物を飲み込むことができず、口の中に食べカスが残り、口の中の環境を悪化させることがあると言われています。(河野正司 : 咀嚼機能を支える臨床咬合論. 第1版, 医歯薬出版, 東京, 2010参照 )
さらに、一度悪くなった噛み合わせは簡単に治すことができないこともあります。
他にもこのようなこともあります。

前歯が痛いから歯医者に行ったとして、前歯を治してもその前歯を悪くした原因が実は奥歯にあるとしたら・・・?
それではいくら悪いところ治療しても、同じように悪くなってしまいますね。加古川アップル歯科では、治療を行なうにあたり「歯1本」を診るのではなく「お口全体」の咬み合わせを考えた治療を心がけています。

歯のクリーニングについて

歯のクリーニングについて

歯の治療や予防で大切なのは、お口の中の汚れをキレイにすっきり落とすことです。そしてお口の中の汚れを落とす施術(プロケア)に、歯科衛生士が行うクリーニングがあります。 では、お口にはどんな汚れが溜まっているかというと、お口の中の汚れには、大きく分けて3つあります。

プラーク

プラーク

プラークとは歯や歯と歯肉(歯茎)の境目、歯と歯の間に良く見られる白く粘々した汚れのことをいいます。

この白くて粘々したものは、実は細菌の集まりで、バイオフィルムと呼ばれています。これは虫歯菌や歯周病菌の住処といわれ、虫歯や歯周病の最大の原因にあたります。 アップル歯科では、おひとりお一人のお口の状況を把握し、その方にあった クリーニングを提供するために、顕微鏡にて、このプラークの中の細菌を見てから、クリーニングを行ないます。

プラーク

歯石

もうひとつの汚れは歯石です。歯石は、歯と歯の間や、古くなったものが歯肉の中のポケットと言われる所に付着する事もあります。 この歯石は、とても固く歯ブラシではおとすことができません。ですから専門的な歯科衛生士によるクリーニングが必要です。 この歯石がついたままになっていると、細菌の集まるであるプラークがとてもつきやすくなり、細菌の温床となります。 そして、その細菌が悪さをすることにより虫歯や歯周病にかかってしまいます。特に歯茎の下についた歯石は歯周病が進行する原因になります。 歯石を取り除くことは歯周病の予防であり、治療でもあるのです。

歯石

着色

タバコのヤニや、コーヒー・紅茶などのステイン、食物などから歯に色が着いてしまう状態です。 着色自体は、それほど問題視するほどのことではありませんが、見た目的にはキレイなものではありませんし、「食べ物の色が染み込んだ食器」を出されるのが嫌なように、衛生的とは決して言えません。
当院ではエアーフローと呼ばれる砂状の研磨剤を使用して歯の表面についた着色をとさせて頂いております。タバコのヤニや茶渋などを落とすことが出来ます。

歯石

プロの技術でお口の中を清潔に

クリーニングは、これらの歯石やプラークを、プロ(歯科衛生士や歯科医師)の手によってしっかり落としていく治療です。 予備軍も入れると、日本人の約8割が歯周病と言われている現在では、ほとんどの人に有用な治療とも言えます。ですからアップル歯科では、患者様に応じてクリーニングのことを「歯周病に対するアプローチ」と考えています。 また、抜歯やインプラント、ホワイトニングにおいても、必ずこのクリーニングを行うことで、歯茎を整える必要があります。 クリーニングはお口の中がツルツルになりとても、気持ちの良い治療です。「ただのお口のお掃除」と考えず「しっかり治療するための前処置」だと考え、きちんと受診して、気持ちよくなってから治療を行ないましょう。

クリーニング
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