口内炎とは、お口の中の粘膜に炎症が起きている状態を指します。
口内炎にはいくつも種類が存在し、原因もそれぞれ異なります。また、症状が軽いものもあれば重度である場合もあります。
例えば、最も一般的と言われている口内炎は「アフタ性」といって、見た目は白色に近く、食事の際にしみる程度の痛みで、原因は過度なストレスや身体の疲れによって免疫力が低下した時にできやすいとされています。アフタ性は、時間経過とともに症状が改善する傾向がありますが、その一方でウイルス感染によって起こる「ヘルペス性」のように高熱や耐えきれないほどの激痛であることが多いようです。
このように、口内炎の種類や原因は多岐にわたります。
口内炎は概ね以下のようなことから起因することが多くあります。
口内炎は頬や唇の裏側、喉、歯茎など、お口の中のあらゆる粘膜にできます。また、唇の境目である口角に発生したものは口角炎、舌にできたものは舌炎、唇ならば口唇炎というように、潰瘍(かいよう)ができる場所によって呼び名が異なります。
口内炎は生まれて赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢層の方が発症する可能性があります。
とくに赤ちゃんや、小さなお子様ですと、大人はなかなか気づいてあげられない場合が多いため、機嫌が悪かったり、食欲がないといった様子ならば、すぐにお口の中を見てあげて、潰瘍ができていないかチェックしてあげましょう。
子どもは落ちているものを口に入れてしまって、細菌やウイルスに感染してしまい、口内炎ができることも多々あります。
名前 | 原因 | 症状 | 対処法 |
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アフタ性口内炎 | 原因ははっきりしていないが、疲れやストレスに起因すると言われています。 | 見た目は白い円状の腫れができその周囲が赤く腫れた状態になる。食べ物や飲み物がしみる症状が出ます。 | 1〜2週間で自然治癒します。ステロイド性の軟膏を使用すると早期治癒することがあります。 |
カタル性口内炎 | 歯の被せ物が合っていなかったり、お口の中を噛んでしまったりして粘膜が傷ついてしまった時に細菌の繁殖や刺激などで起こります。 | 口の粘膜に水疱ができ、口の粘膜に赤く境界不明瞭な腫脹ができます。 | 抗生物質を含んだ口腔用の軟膏、殺菌錠やトローチなどを使用します。歯の詰め物や入れ歯、歯列矯正の器具が合っていないと感じる場合は歯科医院を受診しましょう。 |
ウイルス・細菌性口内炎 | ウイルスが原因で起こる口内炎です。単純ヘルペスウイルスによるヘルペス性口内炎、性感染症(梅毒、淋病、クラミジアなど)が原因となる口内炎、カビの一種であるカンジダ菌がによるカンジダ性口内炎などがあります。 | 多くのウイルス・細菌性口内炎は多発性に小水疱が形成され破れてびらんが出来ることが多いです。 | 抗ウイルス薬や抗真菌薬による治療が必要な場合があります。局所的にはうがい薬やトローチで口腔内を清潔に保ちます。 |
アレルギー性口内炎 | お口の中の金属の詰め物や、食品・薬などを摂取した際、アレルギー反応を引き起こし口の中の粘膜に炎症が起きて起こります。 | 見た目は白い円状の腫れができその周囲が赤く腫れた状態になる。食べ物や飲み物がしみる症状が出る。 | アレルゲンとなる物質の特定をするため、医療機関にてパッチテストを行うことです。金属アレルギーの場合は歯科治療で行なった金属の詰め物などをアレルギーフリーの素材に変更が必要になります。 |
ニコチン性口内炎 | 喫煙の習慣がある方に起こります。 | 口の粘膜や舌に白斑が出来てきます。ピリピリした刺激があることがあります。 | 予防や治療にはたばこの本数を減らす必要があります。頻繁にできる場合は医療機関の受診が必要です。 |
お口の中の粘膜がただれると、多くの方は口内炎だと考えのではないでしょうか。 しかし、1〜2週間経っても症状が治まらない場合は口腔がんを疑いましょう。
口腔がんとは、お口の中にできる「癌(がん)」の総称であり、「舌がん」、「歯肉がん」、「口唇がん」など、様々な種類があり、できる場所によって名称が異なります。
もしも口腔がんを放置してしまうと、他の場所に転移する恐れがあります。口内炎と口腔がんは見た目が似ており、口内炎だと思いこむことで発見が遅れてしまう場合が多々あるためご注意ください。
また、口腔がんは、国内で2018年は約22,515人が罹患し、そのうち約7,827人は死亡しているという統計データもあり、罹患者は増加している傾向です。
他のがんと同様に、命に関わる危険なものですので、早期発見がとても重要です。
参照サイト:
痛くて不快な口内炎ですが、通常2週間程度で自然治癒することが多いのであまり気にする必要はありません。ただし、他の病気の一症状として口内炎が起こることや、白板症や紅板症(※1)といった、がん化する口内炎と似た口腔粘膜症もあるため「口内炎ができる前後から体調が悪い」「口内炎がなかなか治らない」という場合は注意が必要です
粘膜や歯茎の一部が白くなり、食べ物がしみる、歯ブラシが当たると痛いなどの症状が出ます。口内炎と間違えることが多いですが白斑症は2週間で治らず、その範囲を広げながら厚く盛り上がり、びらんやしこりが見られることがあります。がん化する事があるため組織検査や切除を行う場合があります。
粘膜や歯茎の一部が鮮紅色になり、周囲と明らかに色が変わっていき、食べ物や飲み物、歯ブラシなどで刺激を感じるようになります。50%ががん化もしくはガンに変異している可能性があります。この病気は80%以上が50歳以上の方が罹患していますがそれ以下でも発生することがあります。がん化の可能性が高いため切除していきます。
※1)白板症(はくばんしょう)・紅板症(こうばんしょう)
2と3は同じような場所にできていますが、一方は口内炎(2)、もう一方(3)は口腔ガン(舌癌)です。最近では芸能人の方もこの口腔ガン(舌癌)に罹患し、口腔内の出来物を、不安で歯科にかかる人が一気に増えました。もちろんその判断は間違いではありません。2週間以上治らない口内炎は、歯科で診てもらうことが大切です。
口腔ガンの検査は、歯科診療所では行っていない場合がほとんどです。しかし、大学病院等検査が可能な特定機能病院に行くには一般歯科からの紹介状がなければ選定療養費(5,000円)が加算されてしまいます。また、一般歯科にかかれば、検査の必要があるものなのかどうか判断する事が可能です。朗らかに口内炎である場合は、経過観察することで特定機能病院に行く必要がなくなります。ですからまずは一般歯科を受診するのが適切な選択となります。
口内炎の治療法は原因によって異なります。ただし、どのような口内炎の場合も口腔内が清潔でなければ治癒が悪くなります。主な治療方法は下記になります。
口内炎が出来てしまった場合、まずは経過を見ることが第一の選択肢となります。もっとも多い口内炎はアフタ性口内炎です。その場合1〜2週間で自然回復します。栄養と休息をとりながら口内炎の回復を待つことが大切になります。。ただし、前述したように2週間以上回復の兆しが見られない場合や、広範囲に広がる場合、熱を伴う場合、痛みが強い場合などは歯科を受診を推奨します。
口内炎は全身状況に起因して起こる事が多い疾患です。
体調を整え、口腔内を清潔に保つことで口内炎のリスクは下げることが出来ます。出来てしまえばしばらく痛い口内炎、出来にくくする努力をしましょう。また、出来てしまったらむやみに触らず、経過を見て、治らない場合は歯科医院に相談しにいきましょう。
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