歯周病は、感染する病気です。実は「ギネスブック」にも載っている、人類史上最も感染者数の多い感染症といわれています。 では、どこから感染するのでしょうかというと、歯周病菌は垂直感染(親子間)・水平感染(家族間)で感染する可能性があるとされています。 また、ほとんどの人が親から感染している場合が多く、歯周病菌に感染しないことは、まずあり得ないほど難しいといえるのです。
では、私たちはこの歯周病菌からの脅威から逃げる事はできないかというと、そうではありません。
きちっとした歯磨きと、歯科医院による歯周病予防を行っていれば、歯周病菌の増殖や悪いタイプの歯周病菌への感染を抑えることが可能です。
逆に、歯磨きをおろそかにしたり、歯周病予防に行かなければ、歯周病は、どんどん重症化してしまうこともあります。
また、歯周病はお口の健康のみならず、身体の健康も妨げる恐ろしい病気です。脳梗塞・糖尿病・心筋梗塞などの身体の病気と歯周病の関係もわかってきています(Mealey BL, Oates TW. Diabetes mellitus and periodontal diseases. J Periodontol 2006 ; 77(8) : 1289-1303)。たかだか歯周病と考えずに、しっかり治療して、進行しないよう予防を行っていきましょう。
歯周病は進行する病気です。そして進行すればするほど治療は難しくなり、回復は困難になります。歯周病の治療には早めの治療とセルフケアが必要です。
口の中にはたくさんの菌がありますが、ケアをしっかり行っていれば健康な歯周組織は保つ事が可能です。
歯肉溝0.5~2mm
歯肉にプラーク(歯垢)という最近の住処・塊がたまり、歯肉が炎症で腫れ、歯とハグキの境目の溝(歯周ポケット)が広がりはじめました。
歯周ポケット2~4mm
治療回数⇒1回
歯肉が大きく腫れ始め、歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯根膜の破壊が始まりました。歯周ポケットは深くなり、プラークや歯石がたまっています。
歯周ポケット4~7mm
治療回数⇒3~6回
炎症がさらに拡大して歯槽骨も歯の根の長さの半分近くまで破壊され、歯がぐらつきはじめました。歯周ポケットも更に深くなってきています。
歯周ポケット3~5mm
治療回数⇒3~6回
歯槽骨が半分以上破壊され、歯はグラグラです。咬合性外傷という咬み合わせの問題が始まるのはこの頃からです。
歯周ポケット6mm以上
治療回数⇒3~6回
歯肉の腫れが大きくなり、歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯根膜も破壊されはじめました。ポケットが深くなり、プラークや歯石もたまってきています。
歯周病は口臭の主な原因の一つです。歯石や歯垢をはじめとする歯の付着物の匂い、むし歯などの疾患に伴う匂い、そしてもっとも多いとされているのが歯周病による匂いです(吉江弘正, 伊藤公一, 村上伸也, 申基喆 : 臨床歯周病学. 第1版, 医歯薬出版, 東京, 2007, 334-341にその根拠が記されています)。 歯周病は初期段階では痛みもなく自覚症状がありません。放っておくと静かに進行する病気です。 ですから本人は気づいていなくても、歯周病が進行すると歯を磨くなどのちょっとした刺激で出血するようになることがあります。 さらに歯周病が進行すると歯ぐきからの出血に膿が混じってくるようになり、それが口臭の原因となってきます。 そこにプラークや歯石の匂い、場合によってはむし歯の匂いも相まって、独特な嫌な匂いを発します。
※1)歯周病の種類と症状 ※2)歯周病の予防 ※3)歯周病の診断
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