審美治療の中でも、ゴールドやパラジウムを一切使わない「メタルフリー治療(ノンメタル治療)」というものがあります。 これらは読んで字のごとく、金属を使わない治療ということですが、その最大の効果として「アレルギーのの心配がない」ということです。 歯の治療は、保険を使用した際、往々にして銀色の歯になることがあります。 もちろん、保険の治療が悪いわけはありませんので、保険のルールで決められた範囲内でも最良の治療を行なえばきちんと食事ができるようになりますし、きちんとメインテナンスを行っていればある程度の期間は使えます。 しかし、そこにはどうしても超えられない壁もあるのです。
この中でも、どうしても人体に影響を与え、我慢できないのが金属アレルギーの問題です。 患者様に皮膚科にてパッチテストを行っていただき、金属アレルギーの出ない金属を使えば、可能は可能ですが、実質それで間違いなく大丈夫かというと定かではありません。 また、そこまで苦労して治療しても、耐用年数が通常のパラジウム等と同等の結果を得られるかどうかもわかりません。 しかし、自由診療にはなりますがメタルフリー治療にすると、この二つの問題は解決します。(加古川アップル歯科の自由診療の補綴物には3~5年の保証がついています) さらに、見た目に関しても白く、他の歯に色調を整えた歯を入れることが可能ですので「人前で笑えない」「口を開けたときに見える銀色の歯が見えるのが気になる」という悩みも解決します。
メタルフリー治療では、現在治療中の歯のみならず、今使っている銀色の歯もやり替えますので、費用はお口の中を診させていただいた上でのお見積とさせていただきます。それぞれの補綴治療1本あたりの費用については、【自由診療】補綴治療の料金表をご覧下さい。
部位によっては、保険診療内での対応にて症状の改善が見込める場合があります(病変に近接するアマルガム除去後に口腔扁平苔癬の治癒または症状の軽快を見たとするシステマティックレビューが存在する:文献:Issa Y, Brunton PA, Glenny AM, Duxbury AJ. Healing of oral lichenoid lesions after replacing amalgam restorations: A systematic review. Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod 2004; 98: 553–565)。
※1)歯科金属による皮膚粘膜疾患の症例は増加しつつあるといわれている。
※2)アマルガム修復術後の口腔苔癬病変の治癒
※3)パッチテストの結果でアレルゲンと同定された金属元素が,口腔内から検出された元素と少なくとも一種類以上一致した患者数は全体の63.6%
※4)塩化コバルトと塩化亜鉛にアレルギー陽性反応がみられたため,レジン床義歯を作製し,症状は回復した.
金属アレルギーとは、身につけたり接触した金属が汗などで溶け出し、イオン化して体内に入り込んだものがアレルゲンとなり、体がそれに反応して作った抗体が、過剰に反応して起こる皮膚疾患です。 つまり、金属が触れるから症状がでるのではなく、金属が体に溶け込むから起こる疾病ということです。(文献:歯科金属アレルギーの現状と展望:日本補綴歯科学会誌:秋葉 陽介ら:2016 年 8 巻 4 号 p. 327-339)
歯科では、歯を削った後の治療として金属を使う事が少なくありません。その種類は保険診療のパラジウム(銀歯)やアマルガム(過去に使用されておりましたが現在は使われていません)を初めとして、ゴールド(金歯)やメタルボンド(クロム・パラジウム・ニッケル)などの自由診療まで様々。 金属アレルギーがない患者様には問題のない材料ですが、金属アレルギー体質の方がそれを歯に装着すると、徐々に、あるいは突然アレルギー症状を起こし始める場合があります
歯科合金名 | 検出元素名 | 歯科使用頻度 |
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金銀パラジウム合金 | Ag、Pd、Cu、Au、Zn、In、Fe、Ga | 49.7% |
金合金 | Au、Ag、Cu、Zn、Cd、Pd、Pt | 18.7%t |
銀合金 | Ag、Sn、Zn、Cd、Cu、Pd、In、Ge | 13% |
水銀アマルガム合金 | Ag、Sn、Cu、Hg、Zn | 9.2% |
コバルトクロムニッケル合金 | Co、Cr、Ni、Cu、Mo、Fe、Zn、Sn、Au、Ag、Mn、Ga、In、Nb | 7.3% |
その他 |
元素名 | 金属アレルギー患者比率 |
---|---|
Hg(水銀) | 33.6% |
Co(コバルト) | 32.7% |
Ni(ニッケル) | 32.7% |
Cr(クロム) | 30% |
Pd(パラジウム) | 18.7% |
Pt(白金) | 15% |
Au(金) | 5.6% |
その他 |
(引用:金属アレルギーと口腔内修復物の成分組成に関する調査:口腔病学会雑誌:濱野 英也ら:1998 年 65 巻 1 号 p. 93-99)
このように、歯科で使用する金属のほとんどが、金属アレルギーを有する患者様のアレルゲンとなり得るのです。
「では歯の治療をする前に金属アレルギーを調べれば良いのでは?」と思われる方もいらっしゃると思います。 しかしながら、残念なことに歯科では金属アレルギーの検査はできません。そこで加古川アップル歯科では、金属アレルギーを調べるテスト「パッチテスト」が必要な場合、地域医療連携の一環として提携している皮膚科への紹介を行っております。
金属アレルギーの方のメタルフリー治療の際は、現在入っている金属の歯を口腔内で削る事もありますので、一時的にアレルギーの症状が強く出ることがあります。 そのため加古川アップル歯科では、その際にも皮膚科の受診・もしくは投薬が必要となりますので提携皮膚科をご紹介させていだきます(かかりつけの皮膚科がある方は予めお申し付け下さい)。
うえだ皮フ科クリニック
〒675-0151 加古郡播磨町野添1654-5 (JR土山駅、北西へ徒歩3分)
駐車場有:14台
Tel&Fax:078-941-1120
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前9:00~12:00 土曜9:00~13:00 |
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午後15:00~18:30 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - |
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
休診日:日曜・祝日
※日曜・祝日診療は下記診療カレンダーをご覧下さい。
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休診日
日曜・祝日診療
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最寄り駅はJR神戸線土山駅。2号線沿いでお車、バイク、自転車でのお越しも便利です。駐車場11台あり。
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