あなたの咬み合わせは良いでしょうか?悪いでしょうか? 一般的に、咬み合わせや歯並びが良いか悪いかは笑った時の歯の「見た目」が良いか悪いかで判断されるかもしれませんが、実はそうではありません。 咬み合わせの分類はいくつかありますが、「咬み合わせが完璧に綺麗」という人は実際のところ、ほとんどおられません。 少なからずガタガタしているところがあっても、食べたり、発音したり、飲み込んだりといった、機能的な運動において安定している場合、「生理的咬合」と言います。(咬合というのは咬み合わせのことです) そのような方は、ちゃんと虫歯予防や歯周病予防に努めていれば、そんなに歯が悪くなることはないと言われています。
逆に、うまく機能を果たせない咬み合わせを「病的咬合」と言います。この場合咬み合わせの治療が必要と言われています。特に人工の被せ物が多く入っていたり、歯がないまま放置したりすると、元々の咬み合わせを失い、病的咬合に近づくことがあります。
「病的咬合」という状態になってしまうと、色々な悪いことが起こります。病的咬合では、歯と歯を支える組織、顎の関節、口を開けたり閉じたりする筋肉などのバランスが崩れており、どこかにトラブルが起こります。具体的な症状を下にまとめました。
このような症状にいくつか当てはまるような場合は咬み合わせの治療が必要になるかもしれません。
近年、歯が悪くなる原因の一つとして、「歯ぎしり」が注目されています。 食べる時には当然、上下の歯と歯を接触させて、食べ物を細かくしていますが、その際に歯やその周りの組織、顎の関節や筋肉にストレスがかかります。しかし、そういったストレスの中で、問題になるのは、食べる時ではなく、寝ている時の歯ぎしりや食いしばり、歯牙接触癖(Tooth Contacting Habit : TCH)であることが、圧倒的に多いと言われています。 TCHは日中に歯をカチカチする癖のことです。加わる力は小さいですが、長時間・何度も繰り返されることにより、悪い影響をもたらします。患者さんが無意識のうちにやっていることが多いと言われています。
咬み合わせというと、歯列矯正や歯並びなど、見た目的なイメージをを考えがちですが、口が持つ役割はそれだけではありません。 口は通常生きていくうえで「呼吸をする」「食事を摂る」「人と会話をする」などの大きくいうと3つの役割を担っています。
その全てが生きていくうえで重要で、それらが全て咬み合わせに依存しているといっても過言ではありません。
例えば「呼吸」でいうと、ポカン口と言われる開咬という症状があります。 この咬み合わせの場合常に口が開いた状態で、口呼吸が主流となるため脳に酸素が回りにくくなり脳の発達が遅れてしまうこともあるといわれていますし、口で呼吸することにより口の中が乾き、「歯周病」「むし歯」のリスクが高くなったり、喉に直接空気が触れる事で喉の炎症を起す原因ともなり得ます。
また、「食事」という面においては、咬み合わせが悪く、しっかり食事を噛んで飲み込めないと消化が悪くなり内臓系の疾患を患う原因となることもあります。
そして「人との会話」という面においては、見た目が気になって笑えなかったり、顎のゆがみによって表情がおかしくなることもあれば、口の渇きよる嫌な匂いで嫌悪感を抱かれる原因となることもあり得ます。
そして「人との会話」という面においては、見た目が気になって笑えなかったり、顎のゆがみによって表情がおかしくなることもあれば、口の渇きよる嫌な匂いで嫌悪感を抱かれる原因となることもあり得ます。
このように口の役割は様々です。では、口が正常な役割を果たすためにはどのようにしたら良いのでしょうか?実は噛み合わせが完璧である人はほとんどいないと言われています。
噛み合わせが悪くても特に問題を起こさない人も中にはいますが、例えば年齢を重ね、歯周病や虫歯が進行することにより、奥歯がなくなったとしましょう。
その瞬間から噛み合わせの崩壊が進むことがあり、先ほど述べたような、「呼吸」、「食事」などに悪影響を及ぼす場合があります。
あなたは食べ物を食べるときに、右でも左でも思ったように噛むことができるでしょうか?
食べ物を食べるときには、口に入れてから右の上下と左の上下の歯でリズミカルに交互に食べ物を砕いていきます。食べ物を食べるときに左右で自由に噛むことができれば、最終的にうまく飲み込むことができます。
しかし、片方だけ歯がない場合、うまくこの運動ができず、滑らかに食べ物を飲み込むことができず、口の中に食べカスが残り、口の中の環境を悪化させることがあると言われています。(河野正司 : 咀嚼機能を支える臨床咬合論. 第1版, 医歯薬出版, 東京, 2010参照 )
さらに、一度悪くなった噛み合わせは簡単に治すことができないこともあります。
他にもこのようなこともあります。
前歯が痛いから歯医者に行ったとして、前歯を治してもその前歯を悪くした原因が実は奥歯にあるとしたら・・・?
それではいくら悪いところ治療しても、同じように悪くなってしまいますね。加古川アップル歯科では、治療を行なうにあたり「歯1本」を診るのではなく「お口全体」の咬み合わせを考えた治療を心がけています。
ボトックス注射は美容皮膚科では、シワ改善や小顔効果を目的に用いられていますが、 歯科治療においては歯の食いしばりや、歯ぎしりの改善を目的に使用されています。
ボトックスを咬筋(こうきん)と呼ばれる顔の筋肉に注入することで、一時的に筋肉の緊張をほぐし、 食いしばりや歯ぎしりによる歯のダメージを抑え、歯を守ります。
そもそもボトックス治療とは、ボツリヌス菌が産出するA型ボツリヌス毒素を使用した薬剤を用いた施術です。
毒素といっても、医療で用いられており、筋肉の痙攣治療や慢性日常性頭痛などの治療薬として様々な治療に役立てられています。
歯の食いしばりや歯ぎしりが続くと、歯に負荷が蓄積され、咬合力が強いほど歯を破壊してしまうリスクが高くなります。
咬合力とは物を噛む力のことを指し、咬合力の強さは咬筋と呼ばれる顔の筋肉が大きく影響しています。
咬筋は食べ物を噛み砕き、すり潰す役割があり、私達の生活になくてはならないものですが、 過度な咬合力が生じると歯だけでなく、歯肉にもダメージを与える上に、顎の関節にまで負担をかけてしまい、顎関節症を引き起こしかねません。
顎関節症になってしまうと、会話や食事が思うようにできなくなることもあります。
このように、様々な悪影響を及ぼす食いしばりや歯ぎしりですが、主にストレスが原因で無意識に行ってしまうものであり、治療方法は確立されていません。
そのため、咬筋ボトックス治療を行うことで、筋肉を緩ませ、咬合力を下げることが歯や顎を守ることにつながります。
まず、妊娠中もしくは授乳中である方はお子様への影響については、十分に研究されておらず、安全性が確立されていませんので治療を控えましょう。
妊婦と同様に、施術によるリスクが高いのは、アレルギー体質の方です。中には、咬筋ボトックス治療を受けることで、多少の腫れやかゆみといったアレルギー反応を起こす方もいます。
そのため、妊婦や授乳中の方、アレルギー体質の方は必ず事前に歯科医師にお伝え下さい。
また、咬筋ボトックス治療には明確な年齢制限が無いため、例え未成年の方であっても施術可能ですが、 一般的には18歳以上の方を対象としていることが多いようです。
施術前には必ず歯科医師とのカウンセリングを行い、デメリットや副作用などについてご説明させていただきますのでご安心ください。
咬筋ボトックス治療による効果は永久に続くものでありません。
まず、個人差はありますが施術後4日〜2週間前後で効果が見られ、 その後3〜4ヶ月前後の間、効果が持続します。
そのため、効果を持続させるためには継続的に施術を行う必要があります。
咬筋ボトックス治療を継続して行った方の中には、治療を続けているうちに、いつの間にか食いしばりや歯ぎしりの癖がなくなったという例もあります。
咬筋ボトックス治療の他にも、専用のマウスピースを用いて、食いしばりを緩和させる治療もあるので、ボトックス治療と併用することでより高い効果が期待できるかと思います。
残念ながら、ボトックス注射は歯科の保険適用治療とされていないため、 基本的には自由診療扱いとなります。
歯科で行う咬筋ボトックス治療は、治療目的の医療行為であるため、保険が適用されるイメージをお持ちの方が多いですが、保険適用外ですのでご注意ください。
歯科で行う咬筋ボトックス(ボツリヌス)治療は、食いしばりや歯ぎしり、顎関節症の改善を目的に行うものです。
そのため、小顔効果やシワ、エラ張り改善などの効果を希望される方は、ボトックスを扱っている美容外科に相談することを推奨します。
咬筋ボトックス治療を行うことで、副次的にそういった効果が現れたという事例もあるようですが、目的は歯をダメージから守ることです。
歯の食いしばりや、歯ぎしりが続いており、歯科医師から指摘を受けた方はぜひご検討ください。
現在、歯科ではデジタル技術を応用した設備や機器を使うことにより、治療や診断においても新たな方法や期間や工程の短縮が出来るようなってきています。その一つが光学式口腔内スキャナーです。これまで歯科での治療は歯を詰めるにしても被せるにしても、矯正をするにしても必ず必要となってきたのが歯の型を取って作った模型です。口腔内スキャナーを使うことで、煩わしかった歯の型取りがなくなるばかりか、様々な機能を備えて実際に治療現場で使われています。
他にも、これまで人の経験や長年の勘に頼っていた診断・治療をデジタル技術で行うことが可能となりました。
口腔内スキャナーiTeroは、これまでのゴムのような熱い印象材を口の中に入れて型を取り、模型を作ることでお口の中を再現していたものを、口腔内をカメラで撮影することで歯並びや咬み合わせを読み取る新しい歯の型取りの方法です。
口腔内3次元形状データの撮影
苦手な歯の型取りがなくなる
苦手な方も多いゴムのようなシリコンやアルジネートの印象材を噛んで歯型を取る工程がなくなります。口腔内スキャナーは直接粘膜や舌にに触れることなく撮影することができるので、嘔吐反射のある方でも比較的容易に口腔内を測定することが可能です。
むし歯・歯石・咬み合わせの可視化
iTeroで撮影した口腔内のDATAから、むし歯や歯石・咬み合わせの状態などをモニターを見ながら確認することが出来ます。もちろん、治療後の補綴(詰め物や被せ物)の作成も可能です。検診時ごとに撮影することで、データがたまれま、患者様の口腔内を経年的に比較できるタイム・ラプラス機能もあり、現状から今後のリスクや治療予測を立てることも可能となります。
マウスピース型矯正装置に治療予測も
当院で使用している口腔内スキャナーiTero element 5Dの最大の特徴は、歯列矯正(アラインテクノロジー社のインビザライン・インビザラインGo)に特化している点があげられます。アウトカムシュミレーターで撮影した画像は、そのままDATAセンターの送られ矯正のシミュレーションが可能となります。歯並びに興味がある人もない人も、これを見ることで自身の咬合の不安点、治療後の改善点が確認できるということです。
定期検診から治療、矯正予測でまで使用が可能なこの設備は現在全ての患者様を対象に撮影の呼びかけを行っております。
iTeroを使ったマウスピース矯正
アウトカムシミュレーターにによるマウスピース矯正の治療予測
口腔内をスキャン
約10〜15分程度でスキャン可能です
矯正前後の画像の確認
スキャン後数分で現在の歯並びと治療後の歯並び予測が見れます
希望に応じて矯正相談
矯正に興味が沸いたら後日歯列矯正のカウンセリングをお取りください。
マウスピース型矯正装置完成
スキャンしたデータを利用してマウスピース型矯正装置を作成開始
コスト・金額・期間等
部分矯正が必要な場合 |
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インビザラインGO |
400,000円〜(税込440,000円〜) (来院毎の調整料含む) |
期間:半年〜1年 |
支払い方法 分割・カード・ローン |
全体矯正が必要な場合 |
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インビザライン |
600,000円〜(税込660,000円〜) (来院毎の調整料含む) |
期間:2年〜3年 |
支払い方法 分割・カード・ローン |
矯正シミュレーション |
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iTero診断 |
0円 (撮影料は無料です) |
撮影時間:10分〜15分程度 |
撮影のタイミング 治療や予防の合間で10〜15分 |
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
休診日:日曜・祝日
※日曜・祝日診療は下記診療カレンダーをご覧下さい。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
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休診日
日曜・祝日診療
13時迄
最寄り駅はJR神戸線土山駅。2号線沿いでお車、バイク、自転車でのお越しも便利です。駐車場11台あり。
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