歯が抜けて、その治療法の選択肢の一つであるインプラントですが、巷では「患者には勧めても歯科医師は自分の治療でインプラントはしないらしい」という噂もあるそうです。
まず結論を言うと、そんなことはありません。インプラントをしている歯科医師もいますし、歯を失ったその歯科医師の家族にも条件があえばインプラント治療を勧めています。
自分が嫌な治療を家族に勧めることはありませんよね?それぐらい当院の歯科医師は、インプラント治療には信頼を置いています。ただし、歯科医師の中には、インプラント治療自体自分の医院で行っていないこともあります。その場合、もしからしたら歯科医師本人が歯を失っても、インプラント治療が選択肢に入ならないということは考えれます。
また、すべての場合においてインプラント治療が適切というわけではありません。ですから、「インプラントばかり勧めてくる」という歯科医院は、たしかに信頼し難いかもしれません。インプラントは、条件が合って、適切な処置を施せば、患者さんにとってメリットの大きな治療です。
実際に、当院にはインプラント治療を受けた歯科医師(例えば元院長もインプラント経験者)やスタッフも居れば、スタッフのお父さんやお母さん、ご兄弟のインプラント治療をしたことも1人や2人ではありません。
もちろん、金銭的な問題もありますので無理強いはしません。それでもスタッフたちは普段歯科治療に携わっていて、「入れ歯になることの不都合」や、「ブリッジにすることによる両隣の歯のダメージ」がわかるため、ご家族や知人にもインプラントを勧める傾向にあります。
だからといって「入れ歯がだめ」「ブリッジがだめ」というワケではありません。ただ、入れ歯やブリッジより良いところが、インプラント治療に多いのは確かです。
インプラント治療のメリットやデメリット、お薦めする理由などについては、様々な歯科医院のホームページでも紹介されているので、皆さんおわかりだと思います。その中でも、当院が特に「ここが良い」と思う点を挙げるとするなら、「成功率の高さ」と「他の歯を守る」ことです。
インプラント治療は95%前後(※1)という、高い10年生存率(10年経っても使っている確率)を誇る治療です。逆に考えると、100人いれば10年以内に5〜6人は抜け落ちてしまうとネガティブに捉える人もいるかもしれません。しかし、実はこれはとても高い生存率で、ブリッジなら70%程度(※2)、入れ歯は50%程度と言われています。
更に、入れ歯やブリッジは、その補綴が歯としての役割を果たすために両隣の歯に負担をかけたり、欠損部分の顎の骨の吸収(溶けていくこと)を続けながら時間が経過していきます。結果として、数年後に両隣の歯の寿命が短くなったり、インプラント治療をしたいと思っても骨が足りなくなっている可能性もあります。
当院がインプラントが良いと思う理由は、この高い生存率と骨の吸収を防ぎ、周りの歯に迷惑をかけるどころか、自立して咬み合わせの一部となり、お口全体を守る一助にもなるためです。
※1)上顎の上部構造装着後累積生存率は10年で96.1%であった。また下顎の2年累積生存率は100%であったが、10年では90.1%であった。10年経過を想定したKaplan.Meier法では、上額96.4%,下顎94.0%,全体で94.6%であった。
※2)1989年4月から1992年3月の間に岡山大学歯学部附属病院第一補綴科で接着された3ユニット接着グリッジ軍と3ユニット従来型ブリッジ軍の予後を調査した。接着性および従来型ブリッジの10年生存率は69%と72%,25年素積生存率は50%と46%であり、累積生存率に有意な差は認められなかった
インプラント治療はすべて方や、あらゆる症例においてベストな治療というわけではありません。人によっては、入れ歯やブリッジの方が適切な場合もあります。
例えばお年を召された患者さんの場合、インプラントによる外科的侵襲をわざわざ受けよりも、ブリッジの方が良かったり、金銭的に余裕がない方に借金をしてまで提供しなければならない治療でもありません。
また、糖尿病や高血圧、骨粗鬆症などの全身疾患がある人はそもそもインプラント治療を受けること自体に注意が必要ですし、たばこをやめられない方はインプラントが生着しなかったり、長持ちしない原因になります。
その他、顎の骨が成長途中の未成年の方や妊婦さんにもインプラントはできません。
このように、インプラント治療ができない・しない方が良い場合も多々あります。
インプラント治療の適用症例で、患者さん自身が希望されても、そもそもインプラント治療が向いていない人も実際にはいらっしゃいます。
タバコは、当院でインプラント治療を行った患者様で、トラブルが起こる最も多い原因です。手術後に喫煙をして感染を起こしたり、タバコが原因で長持ちしないこともあります。また、禁煙を含め、食事ご注意やお薬の服用など、歯科医師がお伝えしたことや医科の先生からの注意を守れない方も、インプラントの生着や手術時のリスクに繋がったり、そもそもせっかくインプラント治療をしても、歯磨きをしない・きちんとできない方の場合、インプラント周囲炎になったり他の歯がだめになってしまうこともあります。
インプラントを失敗しないためには、歯科医師と患者さんの協力、そして信頼関係がとても重要です。
インプラント治療は、手術を伴う治療で、リスクももちろんあります。そのため、歯科医師は治療するに当たってどんな注意が必要か、どんなリスクやデメリットがあるかを患者さんに説明し、同意を頂く必要があります。そして患者さん自身も、患者さんごとの症例に合わせて歯科医師が治療計画を立てるために、患者さんの情報を提供して頂く必要があります。
患者さんがしっかり現状や問題を歯科医師に伝えることにより、その解決策やリスクを避ける方法を歯科医師は考え、治療計画に盛り込みます。ですから、歯科医師とのコミュニケーションはとても重要となります。
前述したように、インプラント治療は淡々と治療を進めるだけではなく、相談を重ねることがとても大切です。
なぜその歯を失うことになったのか、他の歯を守るためにはどうすればいいのか、インプラント治療中や治療後にはどんなことに注意が必要で、どんな生活を送るのか、等など、様々な相談や説明が必要なのです。
当院の場合、インプラント治療を行う前に、カウンセリング・術前カウンセリングと、最低でも2回のお話の時間を設けています。また、必要に応じて治療後の予防法など、インプラントや他の歯を長持ちさせるためのカウンセリングを行うこともあります。
インプラント治療は、それほど相談・説明・同意が重要な治療ということです。
インプラントを失敗しないために、患者さんはこの「相談できる・信頼できる歯科医師」を選ぶことが最も重要なファクターとも言えるのではないでしょうか。当院では、インプラント治療に関してはインプラント無料相談も承っています。
信頼できる歯科医師をお探しでしたら、ぜひ一度無料相談をご利用下さい。
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