入れ歯の種類と特徴:最適な義歯選びのポイント

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入れ歯の種類を理解し、適切な選択するために

入れ歯の基本的な種類と特徴

部分入れ歯と総入れ歯の違い

部分入れ歯と総入れ歯は、どちらも歯が欠けている部分を補うための入れ歯ですが、それぞれ適用する状況が異なります。部分入れ歯は、残っている自分の歯がある状態で、一部の歯だけを補うために使われます。部分入れ歯は、自分の歯に固定する金具や樹脂製のつまみで固定していますが、取り外しも容易です。

一方総入れ歯は、全ての歯が無くなってしまった場合に使われる入れ歯です。総入れ歯は、上顎や下顎の歯茎に密着させる形で装着し、食事や会話を行います。総入れ歯も取り外しができますが、就寝時やお手入れ時以外は、ほとんどの時間を装着したまま過ごすことが一般的です。中には「自身で取り外しができないもの」もあれば、「取り外しは可能だが外れにくいもの」もあります。

部分入れ歯か総入れ歯かは失った歯の数で決まりますが、その中にそれぞれ選択肢があり、患者様のお口の状況やライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

部分入れ歯

総入れ歯

クラスプとアタッチメントの役割

部分入れ歯を固定するためには、クラスプというバネのような留め金や、歯と入れ歯に付ける雄雌の装置(アタッチメント)などを使用します。これにより、入れ歯を自分の歯にしっかりと固定し、安定した装着をサポートしてくれます。

クラスプは主に金属のワイヤー状のバネのような部品で、自分の歯にかけて入れ歯を固定します。クラスプは見た目が目立ちやすいことが欠点ですが、強い固定力があり、しっかりとした装着が可能です。

アタッチメントは、入れ歯と自分の歯に小さな金属製の部品を取り付け、それらを組み合わせることで入れ歯を固定します。アタッチメントは、クラスプよりも目立たないため、見た目が自然になるという利点がありますが、保険適用外の治療となるためクラスプに比べて高額になります。


部分入れ歯の種類と選び方

一般的な部分入れ歯

一般的な物というと、数の多さで保険の入れ歯になります。保険の入れ歯や金属やレジンで作られ、短期間で作成することが可能です。費用は失った歯の数などにより異なりますが、3割負担の方の場合で5,000円~15,000円程度となります。

取り外しがしやすく、口腔内で必要な治療も型取りや少し歯を削るぐらいと、患者様への負担も少ない部分義歯です。

ただし、歯を削った部分にクラスプという金属のバネのような物を引っ掛けるため、そこが虫歯になりやすく、更に金属が目に見えやすいため審美的にも良くないというデメリットもあります。また、レジン(樹脂)の特徴として熱を伝えにくいため食事時の違和感が強かったり、金属の引っかかりも気になる人はおられます。

義歯・入れ歯治療について

アタッチメントデンチャー(自由診療)

金属や磁石・シリコンのアタッチメントを歯と義歯に装着し、その装置同士で義歯を固定する入れ歯です。

義歯の内側にアタッチメントが付いており、目立ちにくいのが特徴ですが、費用の割に固定する強度が弱い場合が多く、アタッチメントのメインテナンスも重要なため、当院では希望する患者様も多くなく、積極的にお勧めはしていません。

ノンクラスプデンチャー(自由診療)

ノンクラスプデンチャーは、金属製のバネ(クラスプ)を使用せず、柔軟性のある素材で部分入れ歯を作成する方法です。

メリットとして、見た目が自然で美しいため、装着時に入れ歯が目立ちにくいです。また、金属アレルギーの心配がなく、装着感が軽く快適です。さらに、取り外しやすく、口腔内での違和感が少ないという利点があります。

デメリットとして、固定力が弱く機能面での制約があることが挙げられます。また、耐久性に劣るため、長期間使用すると劣化や変形が起こりやすく、定期的な交換が必要です。

また、保険の適用がない自由診療のため、費用負担が大きくなることも考慮する必要があります。

抜歯当日にできる即時義歯(自由診療)

抜歯したその日に制作できて着けて帰れる入れ歯です。歯が抜けた状態で過ごす期間がないため、抜歯後の生活の不自由さを一部まかなってくれます。

ただし、抜歯した後、歯茎の状態は日に日に変わってきますので、こまめに調整が必要なことと、半年程度で合わなくなることが多いため、永続的に使用するのには向いていません。

他の欠損補綴(インプラントや精密義歯)に入るまでの仮歯や、一時的な入れ歯として使用されることが多い入れ歯です。

総入れ歯の種類と選び方

一般的な総入れ歯

数の多さでいうと部分入れ歯と同じく、保険診療の全部床義歯が一般的な義歯となります。レジンのような樹脂素材を直接歯肉に吸着させて固定するもので、特別な維持装置を口腔内に入れたりするものではありません。そのため製作は患者様にとっても容易と言えます。費用も、3割負担の方の場合片顎10,000〜15,000円ぐらいで治療可能です。

ただし、固定する力が弱いため、食事や会話、くしゃみや咳などの瞬間に飛び出たりすることがあります。また、違和感も強く、咀嚼力も天然歯の約20~30%ともいわているため、硬いものは食べづらいと感じるかもしれません。その上、臭いや汚れがつきやすく、毎日のお手入れもたいへんだと思う人も多い入れ歯です。

金属床デンチャー(自由診療)

総入れ歯の「床」という粘膜と吸着する部分に金属を使う総入れ歯です。金属を使うことで、食物や飲み物の熱さが伝わりやすかったり、レジンに比べて強度が高いため、床の厚みを薄くすることが可能で、違和感を抑えることができます。また、壊れにくくレジンのものより長期の使用が見込めます。

デメリットとしては、自由診療のため費用の負担が保険に比べて大きいことと、一度壊れると修理が困難なため、時間がかかることもあります。

精密入れ歯:BPSデンチャー(自由診療)

BPS(生体機能的補綴システム)デンチャーは、よく噛める・外れない・痛くないを追求したオーダーメイドの精密義歯です。

この精密入れ歯は高い技術力を必要とするため、どこの歯科技工所で作れるものではありません。BPSデンチャーを作成する際は特別な歯科技工士が立ち会い、複数回の型取りを行い、口の形だけでなく筋肉の動きも配慮した、オーダーメイドの精密な義歯を作成します。

痛くなく、ずれない、審美性も高い義歯に、フォナレス人工歯という天然の歯に近い人工歯を並べることで、しっかり噛めて自然な口元を回復する入れ歯となります。ただし、何度も型取りが必要で、製作期間も長くなり、自由診療のため費用負担が大きくなるというデメリットもあります。

インプラント支持デンチャー(自由診療)

顎の骨にに埋入した人工歯根(インプラント)を利用して、総入れ歯を固定する方法です。従来の総入れ歯は、歯茎に吸い付くように装着するため、動きが大きくなったり、食べ物が入ることで違和感があったりすることがありました。しかし、インプラント支持デンチャーは、インプラントがしっかりと固定してくれるので、安定感があり、食事や会話がしやすくなります。インプラントオーバーデンチャーやロケーターなどがこれにあたりますが、さらに使いやすさを追求した治療として、取り外しの必要がないAll-on-4(オール オン フォー)などがあります。

メリットは、歯がしっかり固定されるため、入れ歯のズレや落下が少なくなることです。また、自然なかみ合わせができるため、食事が楽しめますし、発音もよくなります。さらに、顎の骨が徐々に失われるのを防ぐ効果もあります。

デメリットとしては、手術が必要であることや、費用が高額になることが挙げられます。また、治療期間が長く、インプラントが上手く定着しない場合もあります。

入れ歯の材質とその特徴

入れ歯の材質

入れ歯には、「※①」と呼ばれる歯肉に触れる部分と、「人工歯※②」という歯の部分、部分入れ歯の「クラスプ※③」という入れ歯を天然歯に引っ掛けて固定する部分、「バー※④・レスト」という床同士をつなげる部分などによって形成されます。

一般的に、保険の入れ歯では義歯床にレジンというプラスチック、クラスプやバーに金属を使用します。自由診療では、義歯床に金属(チタン・コバルトクロム・プラチナ等)やシリコン、ポリエステル系やポリアミドなどのナイロン系の素材が使用されることがあります。

人工歯(歯牙の部分)には、保険の入れ歯なら硬質レジン(プラスチック)、自由診療であればセラミックやセラミックに金属で裏打ちしたメタルボンド、フォナレス人工歯など審美的に天然の歯に近い風合いを出し、且つ強度が高いものが使用されます。

入れ歯が合わなくなるわけ

入れ歯が合わなくなる理由は様々ですが、分類すると3つの原因があります。

  1. 歯を支える顎の骨の吸収 年齢や歯周病の影響で顎の骨が痩せることが原因
  2. 入れ歯の劣化・変形 経年劣化や乾燥・咬合力等による摩耗や変形、破損することが原因
  3. 入れ歯の支えの問題 入れ歯を支える歯が虫歯や歯周病・咬合力などでダメージを受けることが原因

これらが原因となり、どんなに良い入れ歯でもいずれ合わなくなってきます。しかし、それをそのまま放置して使い続けると、咀嚼がちゃんとできなかったり、発音に影響が出たりするばかりか、いざ修理をしようと思っても、変形や破損が進んで修理では対応できないこともあります。入れ歯に不調を感じたら、早めに歯科にて修理をお願いしましょう。

入れ歯でお困り・お悩みなら

入れ歯のお悩みをお持ちの方というのは、「多い」と言えるでしょう。

日常的に入れ歯を使っている人でも、やはりなんらかの「痛い」「違和感がある」「発音しにくい」などの不満を持たれています。1996年に発表された論文では、義歯を使用する96名への調査で、80.2%の方が入れ歯への不満を持たれていることがわかりました(※1)。

入れ歯は天然の歯とは、構造も違えば使い方も違います。そのため、「天然歯に近い使用感・見た目の回復」という意味では、インプラントなどに比べて難しいかもしれません。しかし、「もう少し噛めるように」「もうちょっと見た目を良く」「外れにくいように」などの一つずつの問題を少しずつ解決することは充分可能です。

入れ歯を使い続けたいけど直して欲しいところがある」、「こんな入れ歯がほしい」などのご要望がございましたら、お気軽にご相談下さい。

※1)満足な点では,かめるようになった,発音しやすくなった,顔が若返った,積極的になったの順に,不満な点では,痛い,違和感,発音しにくい,汚れがつきやすい,かみにくいの順に多くの回答が得られた

加古川アップル歯科で取り扱っている入れ歯について
この記事の編集・責任者は歯科医師の幸田昇です。
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入れ歯の種類と特徴:最適な義歯選びのポイント | 公開日: 2023/04/13 | 更新日: 2023/05/25 | by 加古川アップル歯科

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