むし歯が進行し神経に近づくと、止むを得ず「抜髄」という歯の神経を抜く処置を行う必要があります。この抜髄を行うと歯は生活反応を失い、歯の寿命が短くなってしまいます。しかし、近年歯科治療の現場で使用可能となったMTAセメントという特殊な材料を使うことで、虫歯が神経に近い状態でも歯の神経を残すことが可能になることがあります。適応には条件がありますが、MTAセメントが使用可能な場合は歯の神経を抜くことなく生活歯(歯髄がある歯)のまま保存ができます。
MTAセメントは保険診療の適用ではありません。しかし、抜髄した後の治療や、抜髄することにより歯の寿命が短くなり抜歯や再治療が必要になることを考えると、神経を残したまま治療ができるMTAセメントは選択肢として考慮すべき治療であると言えます。この治療に適応する可能性がある場合はカウンセリングにてご提案させていただきますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
これまでは神経を抜くしかなかったむし歯に対し、少しでも神経を残せる可能性があるということは、患者様にとって大きなメリットが考えられます。
参考文献※1)
参考文献※2)
従来までの治療方法
むし歯が歯の神経に近くなると、歯の神経を取り除き、歯を大きく削ります。補綴物は保険診療の場合、銀色のものかプラスチックのような素材になります。
MTAセメントによる治療方法
MTAセメントによって神経を生かしたまま保存します。また、自由診療のため補綴物も二次カリエスの可能性が少ないものを選ぶことで再治療のリスクを減らします。
MTAセメントは全ての症状に適応できるわけではありません。また、肉眼での確認が必要なためむし歯を削った上で、適応でなかった場合は抜髄の処置が必要となります。
種類 | 説明 | 料金 |
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![]() MTAセメント |
露髄部への覆髄や治療、歯髄保護として主に使用する歯科用セメントを利用して、抜髄せずに神経を残す方法 治療期間…1日、治療回数…1回 ※別途補綴の治療機関等がかかります。 |
50,000円+税 ※別途補綴の費用がかかります 詰め物30,000円〜45,000円+税 被せ物70,000円〜130,000円+税 |
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
休診日:日曜・祝日
※日曜・祝日診療は下記診療カレンダーをご覧下さい。
最寄り駅はJR神戸線土山駅。2号線沿いでお車、バイク、自転車でのお越しも便利です。駐車場11台あり。
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