前歯だけ、1〜数本の歯並びだけを治したい方の、部分矯正について。
矯正を望まれる患者さんはここ数年で大きく増え、厚生労働省の統計によると、矯正主訴の新規患者数は2017年から2020年で3.6倍にも増えています。
周りの人の歯並びが良くなると、気になってくるのは自分の歯並びです。鏡を見て「矯正をしたい」と思う人も入れば、「前歯だけでも治したい」「前歯の小さなガタツキが気になる」と、部分的な矯正を望まれる方も多いのではないでしょうか?
ここでは、多くの人が気になっている「部分矯正」や「前歯のみの矯正」について詳しくご紹介していきます。
前歯は人から見えやすく、誰かとお話している時に、口を開くと真っ先に見える部分です。
2019年の新型コロナウィルスの世界的流行を受け、マスクを余儀なく生活が続きました。マスクで口元を隠すことが日常的になり、「どうせなら口元が隠れている間に矯正したい」と、その頃から当院では矯正治療のご要望が前年度に比べ6倍にも増えたのです。
これはつまり、前歯の重なりや八重歯などを、気にしていたけど治療に踏み切れなかった方にとって、マスク生活は矯正を始めるきっかけになったのではないでしょうか。
そして実はそんな歯並びのお悩みに対し、部分的な矯正治療があることをご存知でしょうか。ここでは、主に前歯の部分矯正についてご紹介します。
前歯のお悩みは、重なりやガタツキだけではありません。「歯の隙間」で悩む方も多くいらっしゃいます。歯に隙間がある咬み合わせを空隙歯列(くうげきしれつ)と言い、前歯の隙間のことを正中離開(せいちゅうりかい)と言います。
2016年に行われた歯科疾患実態調査の結果によると、叢生(歯のデコボコ)のある人は約26%(4人に1人)、歯列に空隙のある者は約10%ということで、前歯の隙間は10人に1人に見られたということになります。
実は部分矯正は、この正中離開に対しても有効な治療で、早ければ数ヶ月や半年で治療が終わることもあります。
※1)叢生のある者は約26%(表23、図23)、歯列に空隙のある者は約10%
図①②はあくまで極端な一例ですが、簡単にいうと「歯を並べるスペースがある」というのが部分的な矯正の大前提となります。
図①の場合、前歯に隙間があるため、その隙間を利用することで、重なりのある歯と前歯をキレイに並べることができます。
まもう一方の図2の場合は、歯が並ぶ場所がないために歯が重なって生えてきた状態です。このように隙間がない歯並びの場合、部分矯正ではなく全体矯正になる場合が多くなります。この場合「抜歯をする」「ストリッピング(歯を少し削る)」「歯を後ろに送る」などの方法で歯が並べるスペースを作ります。無理に並べようとるすると、スペースを確保するために歯を前に張り出すしかないため、前突(出っ歯になる)する可能性があります。
また、前歯用のマウスピース型の矯正装置の場合、図1の黄色の歯4本が、正しく噛み合っている必要があります。マウスピース型部分矯正は、この4本を基準として歯を動かします。
矯正装置が半透明で目立ちにくいこと、取り外しが可能なことで人気のマウスピース矯正ですが、その中でも当院はアライン・テクノロジー社のインビザラインを推奨しています。
インビザラインは世界100カ国以上で提供されており、900万人を超える方が治療を受けています(2020年10月時点)。
インビザラインの特徴としては900万症例以上のビッグデータを活用して、精密かく的確な治療計画によってマウスピースが作られることです。
また、治療前にはiTero(アイテロ)という機械を使用することで、矯正後のシミュレーションを見ることができるので、どんな仕上がりになるかが予測できる点もメリットの一つです。
インビザラインは歯列全体を矯正するマウスピースですが、invisalignGOという前歯のみを矯正するものもあります。
invisalignGO(インビザラインゴー)は前歯の矯正に特化した矯正装置で、中切歯(1番前の歯)から第二小臼歯(5番目の歯)までの歯を治療できます。
歯並びが気になる箇所だけを矯正することを、部分矯正と言い、最近ではプチ矯正と呼ばれることもあるそうです。
歯の重なりは状態によって、治療の選択肢が異なります。。
invisalignGOで部分矯正を行う場合は、前歯の重なりが軽度であるケースが多く、中等度から重度の症状の場合は、部分矯正ではなく歯列全体を矯正する可能性があります。
ご自身の前歯がどの程度の歯列不正なのかは、ご自身で判断することは難しいので歯科医師に相談することをおすすめします。
他の歯並びはいいけど、「この歯一本だけ治したい」というご要望の場合、invisalignGOではなくinvisalign エクスプレスという選択肢もあります。
インビザライン エクスプレスは1歯〜2歯程度の軽微な矯正や矯正治療後の多少の後戻りを修正する場合に使用するマウスピース型矯正装置です。
適応はごく限られたものにはなりますが、その場合費用や期間もぐっと抑えられるため、「1本だけ治したいけどそのためにあまり費用はだしたくない」というご要望にもお応えできるかもしれません。
ご自身の咬み合わせがinvisalign エクスプレスに適応可能かどうか気になる方は、お気軽にご相談下さい。
Before
After
治療の内容 | インビザラインGoによる叢生・交叉咬合の治療 |
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期間・回数 | 8ヶ月・8回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療 インビザラインGo 400,000円(税込440,000円) |
リスク・副作用 |
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Before
After
治療の内容 | マウスピース型矯正装置 インビザラインGoによる空隙歯列の部分矯正とホームホワイトニング、アイコンによるホワイトスポットの治療 |
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期間・回数 | 8ヶ月・10回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療 インビザラインGo+ホームホワイトニング 400,000円(税込440,000円)、アイコン✕4歯 60,000円(税込66,000円) 総額460,000円(税込506,000円) |
リスク・副作用 |
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invisalignGOは軽度な症状の矯正に適しています。
そのため、前歯の重なり方大きい場合や、大臼歯(6番、7番)を動かして治療することはできません。
invisalignGOはインビザラインに比べて適用範囲が狭く、スペースを作りにくいため、歯を移動出来ない症例もあります。
また、抜歯を含めた治療の場合は、適応範囲外となります。
このように、invisalignGOでは治療ができない場合は、通常のインビザラインでの治療になることもあります。
invisalignGOによる部分矯正は「前歯の重なりが気になるから治療したいけれど、他の人には気づかれたくない・・」という方にはおすすめですが、invisalignGOのマウスピース以外にもワイヤー矯正という選択肢もあります。
MTMという部分矯正です。invisalignGOよりも適応は限られますが、ほんの数ミリにも満たない精度での治療が可能になったり、費用も少し抑えられる場合もあります。
しかし、あなたにとってどんな選択肢があるのかは、検査をしてみてからでははっきりとはわかりません。
当院では、歯列矯正の無料相談を承っております。自身の歯並びが部分矯正で治るのか、気になれるようでしたらお気軽にご相談ください。
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
休診日:日曜・祝日
※日曜・祝日診療は下記診療カレンダーをご覧下さい。
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休診日
日曜・祝日診療
13時迄
最寄り駅はJR神戸線土山駅。2号線沿いでお車、バイク、自転車でのお越しも便利です。駐車場11台あり。
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