歯科矯正をしたいけどお金がない

そもそも歯科矯正の費用はいくら？

インターネットで「歯列矯正　相場」で検索すると、「60万〜150万円」と、かなり幅を持った相場が出てきます。

一口に歯列矯正と言っても、その治療法や装置はいくつもあります。歯列矯正は、その人の咬み合わせ・歯並びの状態や、装置の種類によって費用は大きく異なります。アップル歯科でも、前歯用の40万円の矯正から、140万円の裏側矯正まで様々あります。

アップル歯科が2024年の8月に、全顎ワイヤー矯正（調整料を含まないもの）の費用を無作為に12医院を選んで調べたところ、平均は75万円、最高値は86万円で、最安値は65万円でした（いずれも税別）。

これらに、調整料が加わるので、1回5,000円と仮定して2年で治療を終えた場合12万円の加算、総額で77万円〜98万円（別途税）ということになります。

つまり、80万円〜100万円（別途税）程度が「高くはない」一般的な費用と言えるでのではないでしょうか。ただし矯正治療は、歯の移動が難しい難症例や、歯の移動距離が長い場合は別途加算がある場合もあるので注意が必要です。

未成年の場合は？

未成年者（17歳以下）の場合は、基本的に矯正治療等の自由診療を受診する場合、保護者の同意が必要となります。そのため、同意書や契約書には、保護者の方のサインが必要となり、お支払いの保証も保護者の方にお願いすることになります。

デンタルローンなど金融機関を使用する場合、未成年者名義では契約することができませんので、保護者名義で契約することになります。

中には、同意書のサインがあれば未成年でも治療を始められるケースもありますが、当院では、保護者の同意があっても必ずカウンセリングには保護者の方の同伴をお願いしています。矯正治療は歯並びを変える重要な治療となるため、一緒に説明を聞いた頂くことが大切です。

歯は一生使うもの

矯正治療は決して安い治療ではありません。そのため、お金がないのに金策をして無理にでも行う必要があるかというと、そうではありません。

当院も、歯科医療に携わるものの義務として、不正咬合（治したほう良い咬み合わせ）であればその方法として矯正治療を提案することはありますが、無理をしてまでする治療ではないと考えています。

ただ、歯は一生物で、矯正治療は高くても、咬み合わせを治すことで将来的に病気や歯の崩壊を防げるのであれば十分割の合う治療であると思います。また、それによってコンプレックスをなくすことができるのであれば、QOL（生活の質）は大幅に上がると思います。

また、見た目だけを治す矯正治療は、将来的に後悔する可能性も高くなります。矯正治療をご検討される場合は、「咬み合わせの改善」を含めた治療をご検討いただくことが大切です。