マスク下の口臭、歯医者がすすめる４つの対策

【対策1】正しいブラッシングでプラークを除去

先に述べたように、口臭の原因は細菌の繁殖にあります。日々のブラッシングを丁寧に行い、最近の塊である歯垢(プラーク)を除去しましょう。歯垢は数時間放っておくと石灰化が始まり、歯石になってしまいます。歯石の除去はご自宅でのオーラルケアでは難しいため、歯科医院で治療を受ける必要があります。そうならないためにも、日頃の歯磨きを徹底していただくことが予防に繋がります。お仕事の合間に歯磨きをすることは難しいという方は、あくまで補助的な方法ですが、水道水でお口をゆすぐだけでもある程度は対策になります。また、可能であれば緑茶でうがいすることもお勧めです。緑茶に含まれる茶カテキンが歯垢の付着を抑制します（※1）。

※1)カテキン群においてプラーク増加抑制, 歯肉炎抑制および, 口臭抑制傾向を示し, 茶葉成分が化学的プラークコントロール剤として有用 であることが示唆された。

【対策3】歯垢・歯石を除去する

歯垢は細菌の塊なので、日頃の歯磨きで除去することも口臭予防になります。歯垢は放っておくと歯石化してしまい、ブラッシングで除去することは難しくなってしまいます。歯石は悪臭を放つため口臭の原因の一つとなるため、たまってしまった場合には歯科医院で除去しましょう。

また、歯垢（プラーク）はむし歯や歯周病の原因ともなります。むし歯や歯周病は悪臭を伴う病気ですから、これらを予防するためにも毎日の歯磨きは重要です。日々のセルフケアと定期的な歯科検診が、歯垢や歯石から歯の健康を守り、更には口臭をも予防する手段となります。

【まとめ】口臭対策

新型コロナウィルスによりマスクが手放せなくなった昨今、以前より口臭が気になるという方は本当に増えてきています（※1）。これはマスクをしているから口臭が発生したというよりは、マスクにより自身の口臭に気づいてしまったと言うケースがほとんどだと思います。

実は歯科では、コロナ以前から口臭の治療も日常的に行っています。口臭の原因は様々ですが、実は早急に治療が必要な、進行した歯周病が原因となっていることもあります。口臭対策は一人で抱え込まずに、歯科医院できちんと診療して、お口の中の状態をキレイに保ちましょう。

口臭は全世代が一生涯を通 じて悩むこと。口臭を最も気にするのは20代で、3人に1人が気にしている。